「ひとり」と「みんな」

2018年9月27日

私とあなたは、ほんとうに同じ世界を生きているのかな? 地球は、宇宙は、ほんとうにひとつなのかな? その前提のところが問われないままに、あまりにもたくさんのことが無理やり進められているような気がする。

「みんな」の中に「ひとり」という現象が存在しているわけじゃない。むしろ逆。「ひとり」の中に「みんな」が見えてくるんだよ。

「世界はひとつ」というのは、一人一人が「ひとり」を生き切って、
そこではじめて見えてくる世界観なのだと思います。

逆に言えば、「ひとり」を通さないままに、
「世界はひとつ」なんて決して言えないということ。

自分の感覚はどこまで行っても自分の感覚だし、
他人の感覚はどこまで行っても他人の感覚です。

感覚というのは、「ひとり」というベースの上に成り立つものです。

「みんな」が、自分とまったく同じものを、まったく同じように、
見て、聞いて、感じているだなんて、いったい誰に証明できるのでしょう?

私たち、誰だって、たった「ひとり」で世界を生きているんです。
世界は決してひとつじゃない。人の数だけあるんです。

でもね、「ひとり」の世界にちゃんと足をつけると、
逆説的だけど、「みんな」という世界が開けてくるんですよ。

みんながみんな「ばらばらのままにひとつ」という自由を謳歌している世界。

そこは、とても心地の良い、おだやかでやさしい世界です。

「平和」は、その地点からしか語れないんじゃないかな。

そんなことを思っています。

さあ、今日も「ひとり」を生きよう。

 

僧侶であり宗教学者であられる釈徹宗さんとの
往復書簡形式の連載がスタートしました。
タイトルは『テラ未来予想図』。
その名の通り「お寺の未来を予想する」という連載です。壮大ですねえ。
第一回目は釈先生から私へのお手紙。
今後どんな展開になるのかな。ドキドキするけどたのしみです!

 

よい一日をお過ごしください◎