世界を変えるたったひとつの方法

2014年7月7日

十一面観音の頭部には、その名の通り、11の顔がついている。その中で最も特徴的なのが、真後ろ(後頭部)についた「暴悪大笑面」と呼ばれる顔。口元をニカッと開いて、大笑いをしている面である。文字通り、悪を暴き、笑い飛ばす役割を持っているらしい。

 

なるほど、どんな怒った顔よりも、この顔がもっとも、見る者の心に、得体の知れないエネルギーを届けてくれる気はする。「逆らえない……」と思わせる力が、暴悪大笑面にはあるのだ。

 

地蔵菩薩の真言(それぞれの仏に呼びかける際に用いる、個別の呪文のようなもの)は、「オンカカカビサンマエイソワカ」。この「カカカ」というのは、笑い声を音写したものであるらしい。「呵呵大笑(かかたいしょう)」という言葉もある。地蔵菩薩は心の底からの笑いでもって、悩める私たちを救ってくださるのだ。

 

そこで思った。

 

この世で一番強いのは、笑っている人なのではなかろうか。

 

なんせ、心から笑っている人は、全身の力が抜けている。それでいながら、おなかのあたりだけは、ばっちり力がこもっている。これって武道の達人と同じ態度ではないか。逆から言えば、そういった態度を持たない人の攻撃は、真の意味では、決して相手に届かないということだ。

 

そもそも、人は、心から笑っている人を、攻撃しようとは思わないものだ。笑顔には、問答無用で戦意をくじく力がある。

 

この真実は、いろんな問題を解決する際の、大きなヒントになると思う。

 

 

 

最近、ツイッターを通して知り合った素敵な女性から、こんなメッセージが届いた。

 

「それでも笑う」「その時の自分に、任せる!」

これが、私が自分の中にどしっと打ち立てた、2本柱です。

 

「それでも笑う」彼女の強さが、その尊さが、私の心に、どすっと突き刺さった。

 

 

 

まずは私が笑うこと。心の底から笑うこと。これが、世界を変えるたったひとつの方法なのではなかろうか。割と本気でそう信じている。