胎蔵界と金剛界

2014年7月17日
胎蔵界胎蔵界
金剛界金剛界

 

 

 

昨日、「色即是空で説明できなかった分は、曼荼羅の説明で補足します!」とか大口叩いたはいいけれど、あーあ、なんであんなこと言っちゃったんだろう……。で、できるかな……。超不安……。とかって朝から超弱気ですが、挑戦しまーす……。

 

 

 

曼荼羅は「宇宙の成り立ち」を表現している。

 

そして、一般的に曼荼羅と言えば、「両界曼荼羅」を指す。これは、胎蔵界と金剛界、二つの世界をそれぞれあらわしたものとされていて。

 

解説本などには、「胎蔵界は理、金剛界は智をあらわす」などと書かれていることがあるけれど、まあ、ぶっちゃけ、全然ピンときていなかった。曼荼羅わからん、でもキレイ……。そう思って、ただただぼんやりと二つの曼荼羅を眺めつづけて早数年……。

 

ある日、同じく仏教オタクのおらが恋人が「胎蔵界はいのちの顕現、金剛界はその働きのことなんじゃないか」と言った。あるところで曼荼羅を眺めていたら、金剛界に描かれた仏たちが動いているように見えたのだそうだ。それを聞いて、私も、なるほど! と思ったのだった。そういう見方があったか! と。目からウロコの瞬間だった。胎蔵界は「静」、金剛界は「動」って、確か何かの本にも解説されていたな。こういうことだったのか……!

 

って勝手に興奮してないで解説しますね。

 

 

 

「静」の胎蔵界は、昨日の話で言えば、蚊柱本体、つまり「色」、個別のマテリアル、目に見える世界、現象の世界、無常の世界。

 

蚊柱は無数の蚊の集まりでしかないけれど(本来実体のないものだけど)、遠くから写真に撮ったら、一本の立派な柱に見えるでしょう。あれがたくさん立っているところを、ものすご~く遠くから、「引き」で写真におさめたようなものが胎蔵界曼荼羅なんじゃないかな、と思う。

 

 

 

対する「動」の金剛界は、蚊柱を蚊柱たらしめている力、つまり「空」、根本のエネルギー、目に見えない世界、言うなれば精神の世界。決して変わることのない、「常」の世界。

 

一本の柱だと思って近づいてみたら、それは無数の蚊でできていた……それは実体のない「集まり」だった。その、蚊柱を蚊柱たらしめる働き、「蚊を集める」働き(それはミクロすぎて決して目には見えない)を描きあらわしたのが金剛界曼荼羅なのではないか。

 

 

 

で、この二つの世界は、それぞれ別個のものとして存在しているわけではなくて。

 

昔、立体視って流行りましたよね。右と左に置かれた絵をぼんやりと眺めているうちに、その中間に「あるはずのない」絵がぶわっと立ち上がって見えるっていう。

 

世界の成り立ちもあれと同じだと思うのだ。

 

目に見える胎蔵界と、目に見えない金剛界。その二つが合わさったところに「立ちあらわれて」くるのが、「大日如来」=「世界そのもの」なのではないか。

 

 

 

宇宙には、太陽があって、水星があって、金星があって、地球があって、月があって……。宇宙の中の地球には、海があって、陸があって、空があって……。陸の上には、木があって、草があって、花があって、人がいて、動物がいて、虫がいて……。ひとりの人間には、頭があって、胴体があって、手足があって、目があって、鼻があって、口があって、歯があって、毛があって、爪があって……。その中には内臓があって、骨があって、筋肉があって、血があって……。内臓のひとつひとつには細胞があって、その細胞には核があって、細胞膜があって……。

 

星々を集めて、動かして……。波を立てて、風を吹かせて……。花を咲かせて、人を生かして……。爪を伸ばして、涙を流させて……。細胞を誕生させて、分裂させて、消滅させて……。

 

 

 

胎蔵界の中には金剛界があって、金剛界の中にさらに胎蔵界があって、そのまた胎蔵界の中には金剛界があって……。

気が遠くなるようなこれらの繰り返しによって、世界は成り立っていて。

 

 

 

そして個別のマテリアルとしてあらわされた私たち一人一人が、根本のエネルギーの働きによって、たとえば吹き渡ってくる風に髪をなびかせたり、まぶしい光に目を細めたり、美しい花に心を慰められたり、人間同士が衝突したり、抱き合ったり、涙を流したり、血を流したりしているうちに、あらたな「いのち」が生まれたり、死んだり、また生まれたり……。

 

「世界」はそうやって成り立っている。

 

ぜんぶがひとつで、ひとつがぜんぶで……。

 

ああ、そればらば。

 

すべてが、きっと、完璧なのだ。なにひとつ、無駄なことなどないのだ。

 

世界はひとつ。私たちはみな、おなじひとつのもの。

 

こういうことなのだと思う。

 

 

 

 

 

あーーー、うまく書けた気がしない。けど、まあ現時点でのベストです。

お読みくださってありがとうございました。