人はいつでも見えない力が必要だったりしてるから

2014年11月30日

人と人とは、本当に、なにか目に見えないエネルギーのようなものを、いつだって交換し合っているのだなあ、と思う。

 

 

 

少し前に、恋人からこんなメールが届いた。

 

「金木犀のにおいがする石が売られているのを見つけて、それをようこちゃんへのおみやげにしようかなあ、と思っている夢を見たよ。」

 

金木犀のにおいのする石……!? なんてファンシーな……。そしていったいどこのおみやげなんだ……。と脱力しつつも、なんだかとても可愛い夢だなあと思った。そしてこんな夢を見てくれた彼が、なんだかとても愛おしかった。こんな夢を見てくれたことが、なんだかとてもありがたかった。心がぽかぽかとしてくるのを感じて、顔がにやにやしてしまうのを抑えられなかった。

 

それは、実際に形となって私の手のひらにおさまることはなかったけれど、それでも、私は、すでに、その石を「受け取った」と思った。

 

実際にその石をもらったのと同じだけのよろこびを、私はすでに受け取っていた。

 

最高のプレゼントだと思った。

 

 

 

人はいつでも見えない力が必要だったりしてるから

悲しい夜を見かけたら君のことを思い出すのさ

 

窓の外には光る星空

君は見えない魔法を投げた

僕の見えない所で投げた

そんな気がしたよ

 

(フィッシュマンズ「いかれたBaby」より)

 

 

 

見えない力は確実に存在していて、それは、距離も、時間も、物質も、そしてたぶん生死も……ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ飛び越えて、対象へと、確実に、「届く」のだと思う。

 

見えなくても、聴こえなくても、触れなくても、それがエネルギーとして届いたら、それは実際に、見たり、聴いたり、触ったりするのとまったく同じか、もしくはそれ以上の切実な「よろこび」を、確かに生み出してくれるのだ。

 

そのことを心の奥底で知っているから、人は、「祈る」ことをやめないのだと思う。

 

 

 

 

 

届けて、届けられて、今日も精一杯生きていく。

 

 

 

 

 

いつもありがとう。