白い紙、白いキャンバス

2017年5月13日

おはようございます。小出遥子です。

たとえば、壮大な物語が紡がれた小説に没頭しているときに、
文字の背後にある白い紙の存在を、私たちは意識しません。

たとえば、あまりにもこころをゆさぶる絵画に向き合っているときに、
絵の具の背後にある白いキャンバスの存在を、私たちは意識しません。

“ほんとうの世界”“ほんとうのいのち”というのは、
この、白い紙、白いキャンバスのようなものです。

言語以前、思考以前に、“それ”は「ある」。
だけれど、言語や思考の中身に気を取られていると、
私たちは、いとも簡単に“それ”の存在を忘れてしまう。

“それ”の存在は、言語や思考でとらえることはできません。
だからと言って、言語や思考の活動を抑えれば見えるというものでもありません。
“それ”は、そもそも、言語や思考を超えているからです。

言語や思考があってもなくても“それ”は「ある」。
ただ、ここに「ある」んです。静かに。でも、確かに。

“それ”は、いつだって個人としての私とともにあって、
私が言語や思考を使って
どんなに壮大な物語の中に没入していようと、
圧倒的な受容をもって、ただ、包み込んでくれているのです。

これ以上の愛を、私は知りません。

神や仏の愛というものは、ほんとうはどこにもなくて、
神や仏は、そのまま、愛なのだと思います。

小説の背後の白い紙、絵画の背後の白いキャンバスのように
“それ”は「ある」……

よい一日をお過ごしください◎

 

≪今後の小出遥子のスケジュール≫

【5月中旬】藤田一照さん、桜井肖典さんとの共著である、自身2冊目の本、
『青虫は一度溶けて蝶になる: 私・世界・人生のパラダイムシフト』
5月中旬に春秋社から発売になります!
私が初回から毎回書いている「仏教的人生学科一照研究室」の
講義録をベースにした本です。
書店で見かけられましたら、どうぞお手にとってごらんください◎

【5/23(火)】「おぢやんしょの仏教話」出演
新潟県小千谷市の浄土真宗本願寺派寺院・極楽寺さんにて行われる
「おぢやんしょの仏教話」というイベントに、Temple主宰・小出遥子が出演します。
大原三千院門主・堀澤祖門さん、極楽寺住職・麻田弘潤さんと3人で
「なにものでもないいのち」をテーマにお話をします。
その後、ミニTempleも開催いたします。
お近くの方もそうでない方も、ぜひぜひ、ふるってご参加くださいませ!

≪今後のTempleのスケジュール≫

【5/28(日)】Temple@瑞因寺
(名古屋でのTemple初開催!)

【5/30(火)】Temple@神谷町光明寺(ゲスト:プラユキ・ナラテボーさん) ※満員御礼

【6/5(月)】Temple@髙願寺
(ゲスト:小笠原和葉さん)

【7/23(日)】Temple School 特別イベント第2弾
(ゲスト:横田南嶺さん、藤田一照さん)