恋愛成就

2015年6月16日

昨夜は「5年ぶりに恋をした」という友人の話を、2時間ほぼぶっ続けで聞いてきました。

 

いや、ほんと、すごかったです。

 

恋の威力を思い知りました……。

 

 

 

まず、待ち合わせ場所で、彼女の姿を一目見た瞬間、

 

「あ、全身がぽかぽかしている……!」

 

と思ったんです。

 

いや、触ったわけじゃないので、実際の体温がどんなだったのかはわかりませんが、

 

でも、とにかく、「めぐっている」感じがしたんです、「血」と、「気」が。

 

とても「あったかい」感じがした。

 

 

 

彼女は、非常に頭が良く、常識もあって、仕事もめちゃめちゃできるタイプの女性で、

 

それは彼女という存在の持つ素晴らしい質のひとつではあるのですが、

 

ここ数年、どうもその「頭の良さ」が、彼女自身を生きづらくしているような、

 

自分で自分の首を絞めているような、そんな直感があって。

 

いや、さっきからなんだかオカルティックな物言いが続いていてアレなんですが、

 

でも、実際、ここ数年の彼女は、エネルギーが頭のあたり、もっと限定していえば額のあたりに凝縮されていて、

 

それが首から下まで降りて行っていないような印象があったんです。

 

完全に頭優位で、からだが不在、というか。

 

なんだか、非常に頼りない感じだった。

 

「風が吹けば飛ばされそうな」という表現がぴったりくるような……。

 

実際、彼女、顔もいつも青白くて、手もカサカサとして、冷たかったんです。

 

(小出は暑苦しい女なので、すぐに人と握手をしたがります……。過去何回かの彼女との握手のとき、「不自然に冷たい手だな……」と思ったことを覚えています。)

 

 

 

でも、それが、恋ひとつで、こんなに変わってしまうものなんだ……! と。

 

頭に凝縮されていたエネルギーが、おへそのあたりにまで降りてきて、

 

そこを中心に、全身に巡っている感じがしました。

 

彼女自身、「ずっとずっと、からだの中に接触が切れていた部分があったけど、いま、ばっちりつながっている気がします」と言っていました。

 

 

 

「私、恋のせいで、最近、腑抜けているんです」

 

なんてことを、彼女は繰り返し言っていましたが、

 

実際、かなり「おばか」な感じになっていました。笑

 

行動のひとつひとつ、口に出すことばのひとつひとつがツッコミどころ満載というか。

 

恋のお相手とのメールのやり取りをスマホ画面に2時間表示させっぱなしにして、それをじーーーっと見つめながら喋っていたりだとか、

 

(私を見ろ~!)

 

「彼は私と子を作ってくれますかね? 種になってくれますかね?」

 

などという、とんでもない発言が飛び出したりだとか、

 

(品がないぞ~!)

 

いや~、「この人、本当に頭が良かったんだっけ!?」と疑ってしまうことの連続の2時間で。

 

私もそれらにいちいちウケてしまって、ゲラゲラ笑ってまともに会話ができなかったのですが、

 

それでも、はっきり言えます。

 

そんな彼女はうつくしかった。

 

思わず見とれてしまうほど、可愛くて、うつくしかったんです。

 

なんというか、生物として正しい感じがしたんですね。

 

「頭の良さ」でカチカチにコーティングされて、いままで見えづらくなっていた、

 

彼女本来の「いのち」のかがやきが、もう、堰を切ったように流れ出して止まらなくなっているような……。

 

その様子は、「うつくしい」のひとことに尽きるのでした。

 

 

 

彼女の恋の行方が、今後どうなっていくかはわかりませんが、

 

でも、なんというか、

 

「恋をした」

 

もう、それだけで、

 

「成就」

 

と言えるんじゃないか、と。

 

「うつくしさ」をそのまま人間の形にしたような、昨晩の彼女の様子を見ていて、

 

そんなことを、強く思ったんです。

 

 

 

彼女は、恋をしている自分自身を「腑抜け」ということばで表現していましたが、

 

私は、以前の「頭優位」の彼女より、よっぽどいまの彼女の方が、地に足が着いている感じがしました。

 

ちゃんと、「すべて」とつながっている感じがしたんです。

 

恋をすると、人間どうしても視野が狭くなって、むしろ世界と分断されてしまうようなことも多々あるように思うのですが、

 

(私とあの人だけを残して、世界が消えてしまえばいい、とかね……。おえ~(失礼!))

 

でも、彼女は、そのお相手を好きになることで、(そのお相手を通して、)世界全体に同時に恋をしている感じだったので、

 

もう、素直に、「いいなあ……」と。

 

「うつくしいなあ……」と。

 

実際、彼女、言っていました。

 

「彼が私を振っても振らなくても、とにかく、ありがとう、なんです。恋をさせてくださってありがとうございます、という気持ちです」

 

いや、ほんと、もう、「成就」ですよね。

 

この発言が出た時点で、そんな恋ができた時点で、完全に「成就」です。

 

素晴らしいです。

 

なんか感動しちゃったな……。

 

 

 

いや、オチのない話で恐縮ですが、とにかく、良いものを見せてもらったな、と。

 

それに尽きるな、と。

 

なので、記録として、書きました。

 

 

 

Mさん、ありがとう~

 

続報、待ってます。