「ベストなことしか起こらない」の嘘

2015年6月26日

「ベストなタイミングで、ベストなことが起こるよ」

 

とか、

 

「いままでに起こったこと、ぜんぶ、ベストだったんだよ」

 

とか、

 

割とよく聞くし、私自身、他人に対しても、自分に対しても、そう言って励ますようなこともたくさんありました。

 

実際そう信じていたし、いまでも、ある部分では強く思っています。

 

「人生には、ベストなことしか起こらない」

 

って。

 

 

 

が。

 

しかし。

 

ふと、思ったんです。

 

こういう言い方って、実はぜんぜん正確じゃないよなあ……って。

 

 

 

問題は、この「ベスト」っていう部分ですね。

 

「ベスト」っていうと、どうしても、数ある選択肢の中での最上級、っていうニュアンスになりますよね?

 

これが「違う」んですよね~。

 

 

 

だって、人生においては、「これ」以外がないから。

 

よく「人生にifはない」なんて言い方をしますけれど、

 

ほんとうのほんとうのほんとうに! 「これ」以外ないんです。

 

「これ」っていうのは、「いま」、「ここ」の、「これ」のことです。

 

私の場合で言えば、よれよれのTシャツにしましまのイージーパンツを身に着けて、

 

白湯をすすりながら、だらしのない前傾姿勢でPCに向かっている、

 

この、「いま」、「ここ」の、「これ」。

 

「これ」以外、ないんです。

 

「これ」以外、起こりようがないんです。

 

「これ」以外の人生なんかどこにもない。

 

選択肢すら存在しない。

 

「これ」だけなんです。

 

 

 

「え、選択肢がないなんてウソじゃない?

 

だってさ、だってさ、

 

よれよれの部屋着なんかじゃなくて、きちんとアイロンのかかった白いシャツを着て、

 

味気ない白湯なんかじゃなくて、豆から挽いたいい薫りのするコーヒーを優雅に嗜みつつ、

 

ぴしっと背筋を伸ばしてこの記事を書くことだってできたはずでしょ?

 

いつだって選べるはずだよ!?」

 

……と思ったとしますよね?

 

でも、それは、「こんな選択肢もあったはず!」という思考が、「いま」「ここ」で浮かんできただけ。

 

それだけなんです。

 

それは「選択肢」そのものじゃなくて、「こんな選択肢もあったはず!」という思考に過ぎないんです。

 

そして、その思考は選べません。

 

(決められた)思考が、「いま」「ここ」で湧いているだけ。

 

ただそれだけ。ほんとうに、ただそれだけなんです。

 

 

 

「え!? 選択肢を思い浮かべて、実際に行動に移した場合はどうなるのさ!?」

 

と聞かれたら、

 

「選択肢を思い浮かべて、実際に行動に移した」ということが、「いま」「ここ」で起きただけ、

 

それ以外にありません、と答えるほかなく……。

 

 

 

ぜんぶ、ぜんぶ、ぜーーーんぶ、「いま」「ここ」で起きているんです。

 

そして、「これ」以外のことは、ぜったいに起こり得ません。

 

選択肢なんか、そもそも存在しないんです。

 

 

 

「人生にはベストなことしか起こらない」

 

これを言い換えるなら、

 

「人生には、起こることしか起こらない」

 

ということになるのかな。

 

そしてこれは「運命決定論」ともまた違って、

 

(だってほんとうに「いま」「ここ」しかないから。「未来」なんてものも幻想なんです。)

 

すべて、「いま」「ここ」で、

 

まあ、仏教のことばで言えば「縁」ということになるのかな、

 

それによって、生じては滅し、滅しては生じていく、

 

一回限りの断片的な「ストーリー」に過ぎないのですよね。

 

 

 

まあ、私が今日書いたようなことを、「ふーん、そうなんだ!」と

 

受けいれるのか、受けいれないのかも、言ってみれば「ご縁次第」なわけで(笑)

 

そこに「良い」も「悪い」もないわけですが……。

 

 

 

ぜんぶ「いま」「ここ」で起こっています。

 

「これ」以外の人生はありません。

 

だからなんだ、と言われたら、

 

「いや、とくに……」ということになるのですが(笑)

 

まあ、とにかく、ありのままを書いてみました。

 

いや、ありのままを書く、ということが、「小出遥子」において起こりました。

 

……くどいな!(笑)

 

 

 

「これ」以外にない、と知ったあとで眺める人生は、どんな感じに見えるのかな?

 

実験するつもりで、楽しんで生きていきましょうか。

 

 

 

良い一日を!