出会ってしまったんだ

2017年11月9日

おはようございます。小出遥子(こいではるこ)です。

もう、これ、自分にとってほんとうに大切すぎて、
過去何度引用したかわからないのですが、
今日もまた、この詩からスタートしたいと思います。

「生命は」 吉野弘

生命(いのち)は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和

しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

(『吉野弘詩集』ハルキ文庫より)

この詩、ほんとうに大好きなのですが、
とくにぐっとくるのが第二段落ですね。

しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

知りもせず……
知らされもせず……

互いを好ましく思っても、
うとましく思っても同じこと。

「出会ってしまった」以上、
その出会いを「なかったこと」にはできなくて。

出会いは、人を変えてしまう。
本人の意志とは、まったく無関係に。

いまここにいる私は、
これまでに出会ったすべての他者の総和。

いまここにいるあなたも、
これまでに出会ったすべての他者の総和。

「私/あなた」を変えない出会いなんか、ひとつもなかった。

もう二度と会えなくても、
「出会ってしまった」事実は変えられない。

大切に抱いて、生きていくしかないのでしょう。

……なんてことを、咳がひどくて眠れない夜中に思っていました。
声はいまだに「まったく」出ません。
健康、ほんと大事ですよ!(涙)
みなさま、どうかおからだお大事に!

今日もお読みくださってありがとうございます。
よい一日をお過ごしください◎

 

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